大きく育ったオリーブは剪定することで、思い思いの樹形に、また、風通しの良いすっきりとしたデザインに整えることができます。
ですが、剪定後にオリーブが枯れた、葉に元気がなくなった等のトラブルが発生することも少なくありません。
枯れた原因は?
どのように対処すれば良いのでしょうか。
オリーブを剪定した後の枯れた原因は?
オリーブの剪定は植え付け前の2~3月にかけて行いますが、この時期は休眠期間になり、剪定してもオリーブの生育には大きな影響が出ません。
反対に、剪定に適していない時期は、初夏から秋にかけては成長期です。
この時期は枝・葉が伸びる季節になり、オリーブがもっさりとした印象になりますが、剪定を行うと、剪定した箇所から枝・葉が伸び、樹形が乱れるだけでなく、翌年の実付けにも影響が出るので、避けた方が無難でしょう。
オリーブは成長すると10mを超える大きさになる大木になるため、定期的な剪定は欠かせません。
ちなみに、剪定する枝は、幹付近から伸びており、害虫の温床になりやすい懐枝はじめ、真上に伸びている徒長枝、他の枝と交差している交差枝、絡み合う絡み枝、樹形に悪影響を及ぼす立ち枝、樹形の見栄えが悪くするやご等の枝になります。
通常、剪定は木の負担を軽減するために行いますが、剪定を行った後に枯れることもあり、剪定には注意が必要です。
なぜ、枯れたのか?
原因は、2つあります。
1つは、剪定に適した時期を逸した場合です。
剪定は生育に影響のない春先の2~3月に行いますが、生育に影響が出る時期に行うと、翌年の実付きに影響が出るほか、うまく成長できないことがあります。
特に5~6月は木が活発に活動する季節であり、枝の隅々まで栄養分・水分が行き届き、すくすくと成長する時期になります。
この木の活動バランスを乱してしまうと、木の再生能力が低下し、枯れてしまうこともしばしば。
2つめは、切ってはいけない枝を切り落としてしまった場合です。
特に果実を収穫したい方は注意しましょう。
オリーブを剪定する際は、その年に新しく伸びた緑色の枝は切ってはいけません。
オリーブはその年に伸びた枝に花を咲かせる性質があり、その枝を切ってしまうと、次の年に花を咲かせられないため、果実を収穫することができません。
まとめ
オリーブ等の果樹の剪定は、切るべき枝、切ってはいけない枝を見極め、慎重に行うことをおすすめします。