一年中茂る常緑のオリーブは実がなる楽しみもあり、近年ガーデニングではもっとも人気のある植物のひとつです。

病害虫に比較的強く、管理は簡単ですがほったらかしというわけにはいきません。

外で育てることが多いので害虫の飛来を完全に防ぐことはできないからです。

木の根元に近い幹にかさぶたのように荒れた箇所があったり、オガクズのようなものが落ちていたら、トラブルが発生している証拠です。

原因をつきとめ早急に対処が必要です。

オリーブの根元に虫を発見!オリーブアナアキゾウムシとは?

オリーブの最大の天敵、オリーブアナアキゾウムシはもっとも手ごわい害虫です。

気づかずに放っておくと木の内側からどんどん食害して、大きく育っているオリーブの木も枯れてしまうほどパワフルです。

成虫は3~4年ほど生き、4月から11月頃までは活発に活動します。

毎日のように食害した樹皮の傷口の中に1~2個ずつ産卵し、ふ化した幼虫はオリーブの木の内側を食い尽くしてしまいます。

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そうなると、根から水分や養分が届かなくなるので葉が黄色く変色してきてやがて落葉し、最悪の場合は木全体が枯れてしまう場合もあります。

幼虫はさなぎになり羽化して成虫になった後、外に出て新芽や若い枝の木の皮を食害します。

羽化のピークは7月頃です。

成虫はゾウの鼻のような長い口が特徴的で、体調は1.5センチ程度です。

黒褐色で、地面の近くや気温の高い日は雑草や枯れ葉の下に隠れていたりするのでとても見つけにくいですが、見つけしだい対処して産卵されないようにすることも大切です。

まとめ

生長が早いオリーブは、挿し木をして1年で30~40センチも生長します。

地植えの場合は枝や葉もぐんぐんと伸び、翌年にはその倍ほども伸びます。

幹が大人の親指ほどの太さになったら、日頃から葉の様子や根元をよく観察しておきましょう。

薬剤の散布で予防することも有効ですが、早期に発見できるように茂りすぎた葉や枝を剪定したり、根元の雑草を取り除いたりしてきれいに保つことが一番の予防になります。

オリーブアナアキゾウムシがついて木を食害し始めると、成虫じたいは見つけにくくても、オガクズのようなものが落ちていたり、木の表面がでこぼこと荒れた様子になるので気づくことができます。

成虫は地面近くや枝の分かれているところなどによく潜伏しているので、見つけしだい取り除きます。

少しでも早く異変に気づけるように日頃からオリーブの健康状態を観察しておくことがなによりも大切です。