畑やお庭だけでなく、お部屋の中やベランダでも栽培できる“オリーブ”の木は、ガーデニング好きな人達の間でも人気な木ですね。
環境にも強くて育て易い上に、うまくいけば実まで収穫できてしまう素晴らしさも兼ね備えていますね。
“オリーブ”と言えば挿し木で増やす方法がよく知られていますが、実が生るのですからその中の種からは芽を出さないのでしょうか?
どうせ増やすなら自分が育てた木の分身(挿し木)よりも、その“オリーブの木”の子供(種)から増やしてみたい!
と思われる方もいらっしゃると思います。
造園でもないのに普通の家庭で、“オリーブ”の種から育てることが可能ならば、ちょっと挑戦してみたいものですよね。
“オリーブ”の種から栽培委出来るかどうか等を、詳しく調べてみることにしました。
オリーブの種の発芽までの日数は?
上記で少し触れましたが、一般家庭で“オリーブ”を発芽させる事は普通に可能なのです。
ただし“オリーブ”は、発芽率があまり良くない種類でもあるのです。
確かにあのように実が沢山生るのに、ぽんぽんと芽が出て成長してしまったら大変と言えば大変ですね。
何十年もの(長生きな木で千年級)大きな木でいられる種類なので、逆に芽が出辛い事で自然界のバランスが成り立っているのでしょうね。
しかし、発芽しやすくする為の方法はあるのです。
ただポツンと種を埋めるよりは、多少でも確率は上げられます。
良く熟した“オリーブ”の実を剝いて種を出す必要があります。
その種のとんがっている方を2ミリほどカットすると良いそうです。
種の外郭はとても固いのと、実に包まれている状態ですと発芽を抑制してしまうそうですので、この2つは行って下さいね。
その後、先端をカットした種を水に付けます。
普通の樹木の種は水分があれば発芽し易いそうですが、逆に乾燥させてしまうと発芽率は物凄く低くなるそうです。
乾燥してしまうと、発芽できる環境じゃないな・・・と判断して種自身が休眠状態になってしまうそうで、種を起こす必要が出てくる訳です。
その呼び方を「休眠打破」というそうで、私が眠い時にお世話になっているドリンク剤は、この言葉を引っ掛けて出来た名前なのかな?
と、ふと思ってしまいました。
それはさて置きまして・・・、つまり、先程の種のカットした部分から水分を入れて“オリーブ”の種をちゃんと起こして発芽を誘う訳ですね。
水に1日ほど浸した後は、底に石を引いて水の通りをよくした発芽用等の土を鉢に用意して埋めます。
その後は土が乾燥しないようにずっと湿らせておく必要があります。
成長後は多少の手抜き栽培でも育ってくれますが、木といえども発芽するまでは赤ちゃんの様な弱弱しい状態ですので、この時期は手を抜かずに頑張りましょう。
そして、待望の芽が出てくるまでは1~3、4か月と言われています。
環境にもよると思いますが、明らかに発芽失敗と分かるまでは、根気よく見てあげるしか無さそうですね。
発芽してくれた後も、乾燥には気を付けて、適度な水やりは欠かさないで下さいね。
そして芽が出た後は、最初の冬は屋内で育ててあげて下さい。
まだまだ幼児状態ですので、冬の寒さは堪えるのだそうです。
まとめ
こうして調べてみましたら、“オリーブ”の木の発芽率は低いとの報告が多いですね。
ですが、ふとお庭に芽を出している木があったので調べたら“オリーブ”でしたというお話も聞きますから、環境をしっかりと整えてあげて、後は“オリーブ”の生命力に期待したいですね。
芽から育てますと実が生るようになるまで10~15年掛かるそうで、本当に子どもを育てるレベルの年数が必要となります。
その分きっと愛着も物凄くなっている事でしょう。
“オリーブ”の芽が出てくるまでの2か月間前後は、ワクワクしながら待ちたいものですね。