オリーブにつく害虫の対処については、薬剤で予防および駆除を行う方法がありますが、実のなる木であることを考えても、できれば無農薬で予防したいと考えられる方も多いでしょう。
そのためには、害虫を卵の段階で駆除することが重要になります。
ここでは、オリーブについた虫の卵について、その正体や対策方法などについてご紹介します。
オリーブにつく虫の卵はどうする?
オリーブの葉などにつく虫の卵には、日々観察していれば見つけられるものがあります。
ハマキムシは、オリーブアナアキゾウムシとスズメガと並ぶオリーブの三大害虫といわれます。
4月から11月頃にかけて幼虫から成虫へのサイクルで3~4回発生するそうで、若い葉を好んで食害するのが特徴です。
葉を集めて丸く巻いた状態にしてその中心部から食い荒らし、最悪の場合木が枯れてしまう可能性もあります。
また秋になると実まで食害することもあるということですので、早めの発見が大切になりそうですね。
ハマキムシは夜行性で、夜に飛び回って一度に200粒程度の卵を並べて産み付けるそうです。
卵は二週間ほどで孵化しますが、個体数が増えると駆除が大変になりますので、卵の段階で駆除するのが一番でしょう。
この卵は葉の裏に産み付けられることが多く、綿状の繭のようなものに包まれているのが特徴です。
これは、天敵であるアリやテントウムシの幼虫などに食べられないようにする目的があるといわれます。
日々の観察で被害を未然に食い止めるようにしたいものですね。
まとめ
ハマキムシはオリーブの葉を食害し、どんどん被害が拡大していく可能性のある害虫です。
ハマキムシの幼虫が潜むオリーブの葉は、葉巻のように丸まったり重なり合っていますので、見つけるのは難しくないかもしれません。
しかし、葉を食い荒らす幼虫になる前に駆除できれば、農薬を使用する必要もありませんよね。
木の姿を損なわないためにも、そして秋には実を収穫する楽しみのためにも、早めの発見を心掛けたいものです。