生命力が強く、次々と新しい芽をだし葉が元気に生い茂るオリーブですが、外で育てている以上害虫の飛来を完全に防ぐことはできません。
害虫が発生しているのに放っておくと、オリーブは弱り実もつかなくなり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。
オリーブを好む害虫にはどのような種類がいるのでしょうか。いくつか代表的なものをまとめてみました。
オリーブの新芽は害虫に狙われやすい!
- ハマキムシ
ハマキムシはハマキガの幼虫で4月~11月にかけて繰り返し発生する厄介な害虫です。
体長は1~2センチほどでオリーブの葉や実を食害します。
葉がくるっと丸まっていたり、何枚か重なって白い綿のようなものでくるまれていたら、中にはハマキムシが潜んでいる可能性があります。
見つけしだい取り除きますが、いがいとすばしっこくすぐ逃げ出すので葉ごと切り取って処分する方法が簡単で確実です。
- スズメガの幼虫
体長が最大で7~9センチにも成長する大型のイモムシです。
うすい緑色をしていて葉の中に紛れていると見つけにくいです。
しかし、すごい勢いで葉を食べ黒くてコロコロしたフンを大量にするので、発生していることはすぐ気づくはずです。
フンを見つけたら必ずいると考えて、早急に見つけ出しましょう。
群れて大量に発生するということはないので、薬剤よりも直接取り除くのが効果的だとされています。
がっしり枝につかまっているので思い切ってしごいて取り除きます。
- オリーブアナアキゾウムシ
オリーブアナアキゾウムシはオリーブの最大の敵です。
幼虫は木の内部を食い荒らし、成虫は樹皮や新梢、新芽を食害します。
オリーブアナアキゾウムシが発生すると、オガクズ状の粉が木のまわりに落ち、木肌がぼこぼこと荒れてきます。
成虫はそこに卵を産みつけ、その中で幼虫は内部を食害し続けながら成長します。
食害がすすむとオリーブは衰弱し、若い木は枯れてしまうこともあります。
成長したオリーブも実をつけなくなるなど、被害は大きくなるので発見したら早めの対処が必要です。
木の根元近くの荒れた木肌をほじると幼虫がでてくるので取り除きます。
また、オリーブアナアキゾウムシにはスミチオン乳剤が有効です。
薬剤を使用する場合は、使用方法をよく確認し用量を守って使用しましょう。
まとめ
オリーブに限らず、植物を育てていくうえで病害虫から守るための手段はよく観察することです。
特に出たばかりの新芽や植え替えてすぐの少し弱っている植物は病害虫もつきやすいものです。
まずは丈夫に育つよう生育環境を整えながら、万が一トラブルが発生してしまったら、早く気づいて早めに対応できるようにすることが大切です。