オリーブの木は、南欧の雰囲気を持つ爽やかさのある姿が印象的な常緑樹で、一家建てのお宅の玄関前や庭にシンボルツリーとして植栽するのにも人気があるといわれます。

屋外で育てるイメージが強い樹木ですが、その場合には害虫の被害に注意することが必要になるでしょう。

ここでは、オリーブを植栽する場合につきやすい虫についてご紹介します。

植栽しているオリーブにつく虫は?

オリーブの害虫は比較的少ないとはいわれますが、幹や葉を食害する虫がいくつか存在しますので、覚えておくといいでしょう。

■オリーブアナアキゾウムシ

オリーブにとっては一番の大敵ともいわれる害虫です。

幼虫が幹の内側を食い荒らし、樹木ごと枯らしてしまうこともあります。

特にオリーブを好むため、あらかじめの対策をするといいですね。

この虫は広く分布し、近くに山林がある場合は特に注意が必要でしょう。

オリーブの幹が大体5㎝を超える程度になると被害が見られるようになるそうです。

株元におがくずのようなものがあったり幹にかさぶたができたら、この害虫の発生のサインですので、速やかに取り除いて処分したり、殺虫剤になるスミチオン乳剤を散布するなどの対応を行うようにします。

まずは予防のために株元の土をきれいにして害虫の潜む場所をなくすとことが大切になりそうです。

■ハマキムシ

オリーブの葉に被害をもたらします。

特に若い葉を好み、何枚かの葉を寄せ集め丸く巻いたような状態にしてその中心部から食い荒らします。

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葉が葉巻のような形になっていたり実に穴が開いている場合、このハマキムシの被害の可能性があるため、こまめに取り除くようにします。

この虫は一度発生すると駆除が大変になりますので、まずは発生を予防するために薬剤散布を行うのがいいでしょう。

オルトラン水和剤やスミチオン乳剤などが有効といわれます。

■スズメガ

スズメガの幼虫も葉を食い荒らす害虫です。

7~9cm程度の緑色のイモムシのような姿で、6~10月の時期に発生しやすいといわれます。

発生のサインである黒くて丸いフンを目印に探すといいでしょう。

■コガネムシ

コガネムシの幼虫はオリーブの木の根を食害します。

地上部分に何も被害がないのに樹木の元気がない場合は、地中を確認することをおすすめします。

酸性の土を好むため、植え替えのタイミングなどで土に苦土石灰を混ぜておくと予防になるそうです。

まとめ

オリーブの木は植栽としても人気の樹木になります。

庭の栽培は観葉植物よりも害虫などの対策が必要なりますので、それらについての知識を持っておくといいですね。

幹や葉に発生する異変に早く気付き適した対応を取ること、また地中にも害虫がいることを意識することも大切です。

予防と迅速な対策で、庭をおしゃれで爽やかに飾るオリーブの木を守ってあげましょう。