冬を越すと元気がなくなると言われるオリーブですが、実は、夏にも元気をなくし枯れてしまう場合があります。

なぜ、夏に枯れてしまうのでしょうか。

冬を越せない理由についても、分かりやすく説明します。

オリーブが夏に枯れる原因は?対処はあるの?

オリーブが夏に枯れる原因は、大きく分けて3つあります。

1つは、剪定の時期でもないのに、剪定してしまって枯らしてしまう場合です。

暑い夏がくると、髪が汗でべたついて不快なので髪をバッサリと切ることにしている。

よく耳にする話ですが、それと同様のことを考え、暑さ対策のためにオリーブの枝や葉をバッサリと剪定しているという方も少なくありません。

ですが、これは、危険行為です。

オリーブにとっては、命がけの剪定となっているかもしれません。

剪定によって日陰をつくるために必要な枝、葉を切り落としてしまうと、オリーブは夏の厳しい日差しを直接受けてしまうことになり、必要以上に体力が奪われる結果となります。

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剪定は、新芽が出始め、成長を始める前の3~4月に行うことをおすすめします。

続いて、2つめには水のやり過ぎです。

反対に、水不足が続いても、枯らしてしまうので、注意しましょう。

オリーブの水やりは土の表面が乾いてからが基本ですが、日差しが厳しくなる夏場は1~2日に1回の水やりを行うことをおすすめします。

3つめは、梅雨が長引く、また、雨が降ったことによる酸性土壌です。

オリーブは酸性土壌を嫌い、弱アルカリ性の土壌を好みますので、腐葉土に赤玉土や砂等を混ぜて培養土をつくる必要があります。

もっとも手軽にオリーブに適した土をつくるにはオリーブ専用土を利用する、または、石灰の活用がおすすめです。

長雨が続く梅雨時の前までに、有機石灰を根元に巻いておきましょう。

まとめ

中等原産のオリーブはアルカリ性土壌を好む果樹になります。

最適なpHは6.5~8とされております。

にほんの土壌は酸性が多いので、育てる際はアルカリ性土壌に近づける必要があります。

ちなみに、市販されている有機石灰とは、ホタテ等の貝がら、卵殻を粉砕してつくった動物質由来のカルシウムを成分としている石灰のことです。