オリーブの木を育てる際に大切になることのひとつに、害虫対策が挙げられます。

基本的に屋外で栽培することが多いため、知らないうちに害虫に寄生されている可能性があるでしょう。

小さな虫だと思って見過ごしているうちに手遅れになってしまっていることも多く、農薬の助けを借りないといけなくなります。

今回は、オリーブを育てる際に知っておくべき害虫と駆除できるおすすめの農薬について、種類別にご紹介します。

オリーブの害虫におすすめの薬は?

■オリーブアナアキゾウムシ

オリーブの代表的な害虫のひとつで、木に植え付けられた卵から孵化した幼虫が幹の内側を食い荒らして枯らしてしまいます。

生存期間が3~4年と長いことから、早めの対策が大切になるでしょう。

駆除のための薬としては、スミチオン乳剤という殺虫剤がおすすめですので、4~8月の時期に展着剤を加えて散布するのがいいようです。

散布の際には、薬が葉や実にかからないように注意しましょう。

■ハマキムシ

オリーブの若い葉を好み、葉を何枚も重ねたり丸めてその中心部から食い荒らしていきます。

葉が不足してくると実に穴をあけて食害することもあるそうです。

発生すると駆除が難しくなるため、予防として薬剤を散布するのがいいでしょう。

オルトラン水和剤やスミチオン乳剤を100倍に希釈したものなどがおすすめです。

■スズメガ

スズメガの幼虫は5~10㎝程度の緑色のイモムシのような姿をしており、オリーブの葉を食い荒らします。

体が大きいため、一つの木に大量につくことはなさそうですが、放置して大被害につながらないよう、見つけたら割り箸などで取り除いて始末するといいでしょう。

黒くてまん丸なフンが地面に落ちているのがサインになります。

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薬剤はスミチオン乳剤やオルトラン粒状などがおすすめにはなりますが、成長するとあまり効かなくなるそうで、使うなら幼虫がまだ小さいうちにしたほうがいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

人間への影響を考えると、害虫の予防や駆除はできれば薬なしで行いたいものですが、手に負えない場合は最終手段として殺虫剤の力を借りなくてはいけない場合もあるでしょう。

それぞれの害虫に適した対策ができるよう、知識を持っておくといいですね。