テントウムシといえば、赤くて丸い形がかわいらしいナナホシテントウを思い浮かべますが、なんと日本には200種ほどのテントウムシの仲間が存在しています。

その多くが、園芸植物の害虫類を捕食してくれる天敵であり、病気の菌を食べてくれる種類もいるという、ガーデニングを楽しむ人々のなんとも心強い味方です。

ガーデニングをする以上、虫たちの飛来を完全に防ぐことはできません。

植物たちにとって有益なものもいれば、厄介な害虫も必ずといっていいほどやってきます。

オリーブを好む害虫たちにはどんなものがいるのかを知っていれば、「虫」と一括りに毛嫌いすることなく、楽しく共存することもできるのではないでしょうか。

テントウムシはオリーブの害虫?益虫?

野外で見られるテントウムシは、害のないただの虫だったり、害虫や病気の菌を食べてくれる益虫がほとんどですが、中には植物を食べる種類もいます。

背中に28個の斑点があり、「テントウムシダマシ」と呼ばれるテントウムシの仲間は、ニジュウヤホシテントウ、オオニジュウヤホシテントウの俗称です。

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テントウムシがアブラムシ類を捕食してくれる益虫とされるのに対して、このテントウムシダマシは成虫も幼虫もナス、ジャガイモ、トマトなどを好んで食べ、食害がすすむと葉は枯れ、茎や果実の皮も食害されてしまいます。

葉裏から葉脈を残して網目状に食害するのが特徴です。

テントウムシダマシは6月~10月頃に発生し、成虫は落ち葉の下などで冬を越すので、木の下の落ち葉などは掃いてきれいに保っておきましょう。

家庭菜園や近くの畑などでナスやジャガイモを育てている場合は、日頃から注意して見ておく必要があります。

越冬直後はジャガイモに集まることが多いので、成虫や幼虫は見つけしだい取り除き、卵を発見したら葉ごと処分してしまいましょう。



まとめ

ガーデニングで大切に植物を育てていると、虫に過剰に反応してしまうことがあります。

虫の中には、害のないただの虫か、植物にとって有益な益虫がいます。

テントウムシとテントウムシダマシは確かによく似ていて判断に迷うこともあると思いますが、集団で飛来してくることもなく、まったく性質の異なるものですから、虫だ!

とすぐに毛嫌いせずによく観察をしたうえで対処ができれば理想です。