植物を育てる上で恐ろしいと感じるものに植物の病気があります。
一度病気にかかってしまうと完全な状態に戻るまでに時間がかかってしまいます。
病気にかかった場合でも、落ち着いて対処する事で正常の状態に戻すことが可能ではありますが、食用と鑑賞用のオリーブでは、使える農薬の種類が異なる点に注意が必要であるため、しっかりと知識をつけるようにしていきましょう。
オリーブの葉っぱは緑色をした綺麗な状態では地面に落ちてしまうことは稀ですが、葉っぱが変色をしてしまうと枯れ落ちてしますのです。
その原因の一つに病気があります。
健康な状態を維持するためにも病気の症状などをしっかりつかんでおきましょう。
目次
オリーブの木が枯れてしまう病気の特徴と症状とは?
オリーブの木が枯れてしまう病気の症状で、カビが原因で発症し、枝の先から変色を始め、葉っぱを伝っていくように一気に茶色く変色していきます。
これの他にも葉っぱに白いカビが発生するうどんこ病と呼ばれるものもあります。
このうどんこ病はオリーブだけに発症するものではありませんが、カビが広がってしまうと葉っぱから光合成ができなくなり枯れていってしまう症状もあります。
枝の先から変色を始めて葉っぱが変色して一気に枯れてしまう症状とは?
葉っぱが一気に茶色に変色してしまう症状は梢枯病(しょうこびょう)と呼ばれる病気があります。
これはカビが原因で発症し、放っておくとオリーブ全体に広がっていってしまうため、早期の段階で対策をうつ必要があります。
梢枯病(しょうこびょう)の対策とは?
発症部分と健康である部分の間を切り落とします。
作業そのものは切り落とすだけなので簡単なように感じますが、切り落とす場所を見極めなければなりません。
見えない部分に菌が残っているとその部分からまた全体に広がってしまうので注意しましょう。
切り落とした枝は原因がカビであるため、健康な枝の周囲に置いてあると再びカビが付着するためすぐに別の場所で処分する必要があります。
また、切り落とした枝の切り口には殺菌剤を塗るようにします。
その後は風通しを良くし、周囲に充満している菌を外に追い出すようにしましょう。
葉っぱに粉状に見える白いカビが発生してしまう症状とは?
これはうどんこ病と呼ばれるもので、正体は梢枯病と同じようにカビが原因で発症します。
これが広がっていくと光合成などの植物の成長に必要な過程を阻害するため、進行していくと枯れていってしまいます。
この病気に特効薬というものは無く、対策としては早めに対策を練る必要があります。
原因がカビであることから、風通しをよくする必要があるのと、日光に当てるようにするなどの方法しかありませんが、うどんこ病の多くは野菜などに発生することが多いため、オリーブでは滅多にかかることはありません。
まとめ
オリーブが枯れる病気に代表的な物で梢枯病(しょうこびょう)というものがあります。
これはカビが原因で発生するとされ、感染すると枝の先端から茶色に変色し、葉っぱへと移ります。
葉っぱにまで進行してしまうと葉っぱまでも茶色に変色し一気に枯れ落ちてしまいます。
対策としては発症してしまった枝と健康な部分の枝の間を切り落とし、殺菌剤を塗る必要があります。
このときに注意しておきたいことは見えない部分に菌が付着している場合があるので、健康な部分をしっかりと見極める必要があります。
また、正体はカビなので、風通しを良くして再び菌が付着する事を防ぐよう心がけていきましょう。