丈夫で育てやすいオリーブはガーデニングですっかりおなじみの植物になりました。
ぐんぐん生長するので剪定に多少失敗しても大丈夫!
工夫しながら自分好みにしたてるのはなんとも楽しいものです。
しかし、外で育てることが多いオリーブは病気や害虫を完全にシャットアウトできないのが悩みの種です。
丈夫といっても病害虫を放っておくと被害は大きくなってしまいます。
元気なオリーブを育てるために、日ごろからよく観察してSOSにいち早く気づいてあげましょう。
白い幼虫を発見!オリーブアナアキゾウムシはどんな虫?
オリーブの木肌がデコボコになっていて、そこをはがしてみたら白い幼虫を発見!
嫌な予感がしていても、いざ実物を見てしまうと慌ててしまいます。
発見したらこれ以上被害が大きくならないように、早急な対処が必要です。
オリーブアナアキゾウムシが木を食害し始めると、オガクズ状の粉が木の根元に落ちてきます。
なめらかなはずの木肌がデコボコに荒れてくるので異変に気づくことができます。
オリーブアナアキゾウムシはその名の通りオリーブが大好きで樹皮や新芽などを食害します。
成虫の体長は15ミリほどで黒褐色をしています。
日中は雑草などに隠れていたりするので見つけにくいですが、幼虫は木肌の荒れた部分をマイナスドライバーなどでほじると見つけることができます。
まずは食害されてボロボロになった樹皮の部分をかき出して、幼虫や成虫がいないか確認し、発見したらすみやかに取り除きます。
さらにスミチオン乳剤の50倍希釈液を傷口や幹の部分に散布すると、内部の方に潜んでいる幼虫もはい出てきて退治することができます。
オリーブアナアキゾウムシは発生してしまうと被害が大きいので、予防することも大切です。
スミチオン乳剤の50倍希釈液を年に3回、4月6月8月に散布します。
地面から1メートルほどのところから幹の表面にドボドボ垂れるくらいにたっぷりとかけてあげてください。
この時、葉や実に薬剤がかからないように注意しましょう。
まとめ
オリーブアナアキゾウムシの成虫は、樹皮や枯れ枝の下で越冬し3年から4年ほども長生きします。
大切なオリーブの異変に少しでも早く気づけるように、木の根元はいつもきれいに整えておきましょう。
雑草をこまめに抜いて土の表面がいつも見えていると、食害の目印であるオガクズ状の粉にも早く気づくことができます。