日頃から気にかけて注意をして見守っていても、害虫の被害を完全に防ぐことはできません。
葉がくるくると丸まっていたり、何枚かの葉が重なって白っぽいものでくるまれていたりしたら、それはハマキガの幼虫、ハマキムシが中に潜んでいる可能性が高いです。
ハマキムシは葉の中にくるまって葉を食害しますが、逃げ足もはやく、4月~11月にかけて繰り返し発生するのでやっかいです。
放っておくと実にも穴をあけて食害されるので、早急に対処しましょう。
オリーブについたハマキムシの駆除方法は?農薬はどう使う?
オリーブに限らず育てている植物に害虫による異変が現れたら、まずはその害虫を見つけ出してどんな害虫なのか特定しましょう。
害虫の中には、農薬がききにくいものもいるからです。
害虫退治の最初の手段は直接取り除く事です。
日頃から植物をよく観察して、異変がおこってからすぐに対処できれば農薬を使わずすむことがほとんどです。
しかし、大量発生した場合や一つ一つ取り除く事が時間がない場合など、適切に農薬を使用することは大変有効な手段です。
農薬は使用できる作物、使用量、使用方法などが細かく定められています。
食の安全の確保だけでなく、大気や土壌、水質、周囲の生物の保全が目的です。
これは農家でなくても一般家庭のガーデニングにおいても同じです。
散布する際の恰好にも気をつけ、皮膚にふれたり、直接吸い込んだりしないようにしましょう。
ペットや小さい子どもがいる場合は特に気をつけて、散布した後は近づけないようにしましょう。
庭に隣接するよその家がある場合も、あらかじめお知らせしておくなどの配慮が大切です。
ゼンターリ顆粒水和剤の使用方法とは?
殺虫殺菌成分に化学合成物質を使用しない天然成分の農薬があります。
近年は、有機栽培や無農薬にこだわる人たちのニーズが増えて、自然志向の薬剤も多くなってきています。
ゼンターリ顆粒水和剤は、天然成分を使用しているので環境への影響も少なく、収穫の前日まで使用することができます。
オリーブのハマキムシには1000倍に希釈して使用します。
展着剤を適量使用することで葉やハマキムシにむらなく付着し、薬剤の効果が高まるといわれております。
雨などで流れてしまうのも軽減されます。
スミチオン乳剤とオルトラン水和剤の適用とは?
農薬選びがややこしくて難しいのは、使用できる作物と問題を起こしている害虫の両方が一致しなくてはならないところです。
同じ作物でも害虫によって使用できる農薬と使用方法が違ってきます。
また、同じ害虫でも作物が違うと無登録の薬剤があるのです。
オリーブに農薬を使用するにあたり、他の植物より少し神経質にならざるをえないのは、オリーブは実を食べ、葉をお茶にするものだからです。
オリーブは果樹類、オリーブ(葉)は野菜類に分類されています。
スミチオン乳剤は、オリーブのアナアキゾウムシには大変有効な薬剤ですが、オリーブのハマキムシには適用がありません。
オルトラン水和剤もリアトリスなど一部の植物のハマキムシには適用がありますが、オリーブのハマキムシには適用がありません。
しかし、例えば、アナアキゾウムシ用にスミチオン乳剤を散布したすぐそばに、たまたま居合わせたハマキムシが退治されてしまったからといって、使用者が罰せられるというものでもないのです。
オリーブは、植え替えの時、オルトランを土に混ぜたことはありましたが、それ以外の薬は一切使ったことがないので、とりあえず家にあるバラ用を撒きました。 #オリーブ #ハマキムシ
— oliveroom25 (@oliveroom25) 2018年10月8日
まとめ
農薬を上手に使用することは、植物の管理をしやすくするので、ガーデニングを楽しむ余裕が出てきます。
農薬を使用する際は説明書をよく読み、適切に使用することがなによりも大切です。
オリーブをまったく収穫せず、観賞用として植えているご家庭も多いと思いますが、不明なことがある場合はメーカーなどに問い合わせ、正確な情報と的確なアドバイスをもらいましょう。