オリーブの木を狙う害虫には様々な種類がありますが、実は危害を加える虫のほとんどが幼虫になります。
中でも青虫が発生した場合には主に葉っぱや実などに被害がでてしまいます。
オリーブの木に発生する青虫は主にハマキムシとスズメガの幼虫がいますが、このどちらも葉っぱや実であったり、オリーブの成長の妨げになったりと被害がでてしまいますので早期の発見が重要になってきます。
ハマキムシは主に4月から11月ごろに発生し、夏の暑い時期などで活発に活動をする幼虫です。
オリーブの被害としては葉っぱや実を食べてしまい、オリーブの見た目だけでは無く成長の妨げになってしまいます。
ハマキムシは白い糸で葉っぱを巻くようにして葉を食べるという特徴があります。
中でもやっかいなのが、オリーブの実に穴を開け、中に入り込み実を食べてしまうというものです。
穴の開いた実を見つけた場合には中にハマキムシがいる可能性が高いと考えて良いでしょう。
スズメガの幼虫の場合には大きめの芋虫のような見た目をしており、主に6月から10月頃に発生します。
幼虫のサイズが小さい時はあまり被害が目立ちませんが、成長することで食欲旺盛になり葉っぱを食べ尽くしてしまうため、発生した場合には注意が必要です。
幼虫自体は大きくなると8cmほどのサイズになることから発見自体容易ではあるものの、そこまで大きくなってしまった場合には葉っぱが枝だけになってしまった後であるケースも多く、早期発見が重要になってきます。
オリーブにつく青虫の駆除方法とは?
ハマキムシとスズメガの幼虫の駆除方法は共通しています。
オリーブを食用として育てている場合には薬剤等は使えないため、そのまま直接取り除くという流れになりますが、ハマキムシの場合には大量に発生しやすいため、取り除く時に別のハマキムシがいる可能性を疑う必要があります。
もし、実に穴が開いていた場合にはハマキムシが中に潜んでいる可能性があるため、枝ごと切り落として捨ててしまった方が無難です。
スズメガの幼虫の場合にも取り除くという選択肢があります。
スズメガの幼虫は大量発生するということは滅多になく、形状も大きいことから比較的見つけやすいです。
株元に黒い糞のようなものを見つけた場合にはスズメガの幼虫を疑いましょう。
その際に葉裏などを見てみると見つけやすいです。
薬剤を検討する場合には浸透移行性の農薬を検討しましょう。
オリーブに発生する青虫の対策とは?!
対策としては、卵を産ませないために成虫を遠ざける必要があることはもちろんですが、元気の無いオリーブに発生しやすいという理由から、日当たりや風通しの良い場所でオリーブを育ててあげることによって予防につなげることが可能となります。
まとめ
オリーブに発生する青虫はハマキムシとスズメガの幼虫が主で、そのどちらも葉っぱと実を食べてしまうため注意が必要です。
駆除方法として、薬剤の使用なども考えられますが食用として育てていた場合に薬剤の使用を避ける必要があるため直接取り除くという選択が良いでしょう。
オリーブから害虫を遠ざけるためには成虫を近づけさせないということだけではなく、常日頃から日当たりや風通しの良い場所で育成することを心がけていきましょう。