現代人が、お疲れの時にお世話になるのは、古来から癒しを与えてくれる緑たちではないでしょうか?
パソコンを駆使していようが、小さくても緑の植物があるだけで、ふとした瞬間にホッとした気分をもたらしてくれますよね。
もちろんインテリアで植物を取り入れてる方達も大勢居ることと思います。
そんなインテリアグリーンの中でも、人気な“オリーブ“。
お庭で育ててシンボルツリーにする事も可能ですし、育てるにあたり色々な楽しみ方があり、管理も意外と楽な方ですので、その様な部分も人気の秘訣なのでしょう。
そんなガーデナーの方達も、“オリーブ”を種から育ててみるというのはちょっと気になる話なのだと思います。
実際に苗から“オリーブ”を育てる場合の状況をまとめてみました。
オリーブの実生苗とは?!
実は、“オリーブ”の木を増やそうと思った場合、よく採られる方法は、「挿し木」の方法なのです。
「挿し木」とは、簡単に言えば枝などを切って土に挿して、そこから新たな木として成長させる方法です。
実生苗というのは、実から種が落ちてそこから自然に芽を出した苗の事を言うそうで、最近では種から芽を出した苗の事も実生苗と呼ぶそうです。
では、「挿し木」で増やすならオリーブの「実生苗」は難しいのでしょうか?
答えはその通りで、童話などでもよく見かけるような種からニョキっと双葉が出てすくすくと大木に・・・という種から育てるパターンは“オリーブ”は確率が低いと言われているのです。
確率が低くなる理由の一つには、オリーブには「自家結実性がない」からという事項があります。
もちろん種類によっても全くない訳ではありませんが、他の“オリーブ”の種類と受粉させた方が、実の生り方は雲泥の差だそうです。
自然の営みだけで、自宅の“オリーブ”の実がなって落ちた種から芽が出て・・・という事態が珍しい事態のようです。
そして、別の理由では“オリーブの種”自身がとても固く乾燥に弱いため、芽が出る(出た後もですが)までの環境設定がなかなか大変なのだそうです。
しかしながら、それ程気にしてなかったのに、オリーブが芽を出したという報告はよく聞きますので、そこまでガッカリしなくてもいいのかもしれません。
庭のオリーブの実から知らずに芽を出していて、雑草と間違って取ってしまった・・なんて話もあるぐらいです。
この場合は、とても後悔しちゃいそうですけどね。
どの道、種から成長してオリーブの“木”らしくなるまで10年近くかかり、更に実を付けれるようになるまでは10~15年かかると言われています。
今年は失敗したけど来年こそは・・・ぐらいに長期な計画で挑む気で行く方が良さそうですね。
オリーブの実生苗の育て方とは?
上記の理由から、大体の“オリーブの種”は異種交配となりますが、親の木よりも強い子に育つのだそうで、立派な木に成長してくれそうですね。
ですがやはり樹木の赤ちゃんとも呼べる双葉から何枚か後の葉っぱが出来るまでは、大切に見守ってあげる必要はあります。
発芽したてのオリーブは水分や気温など、普通に育てているオリーブたちとは気にしなければいけない事は多くなります。
まず水分ですが、通常の木の場合は土が乾いたなぁと思ったらあげればいいよという事に対し、実生苗の場合は土が乾いてしまわないようにしてあげて下さい。
実際に発芽させた経験のある方達の意見では、鉢植えよりは地植えの方が発芽率は高かったそうです。
乾燥させまいと、水をあげすぎて逆に根腐れを起こしたりもしますので、その部分では鉢植えより地植えの方が、神経質にならずに済むのかもしれません。
鉢で育てる場合は、母親の木と同じ鉢に植えている方達もいるみたいですね。
また気温ですが、初めて冬を越す苗木の場合は特に、気温が5度より低くならないようにして下さいね。
まとめ
ワサっと枝のある成長した後のオリーブの木も素敵ですが、オリーブの苗木はとてもちっちゃくて可愛らしい姿をしています。
今時ですと、あまりの小ささに盆栽にして愛でている方達もいるそうですよ。
無事に成長して実を付けるまで15年ほどと言われていますから、まさしく“オリーブ“という名の子供を育てる様なものでしょうから、立派に育ったらきっと感慨深いでしょうね。