オリーブの実の収穫は、栽培においての楽しみの一つなのではないでしょうか?
9月あたりから収穫が可能になり、熟す段階で緑色から赤色、そして黒色に変化し、それぞれの段階でオイル用や塩漬けなどとして使えるそうです。
しかし夏の終わりごろになると、せっかく実をつけたオリーブがしわしわになることがあります。
この原因や対策についてご紹介しましょう。
オリーブの実がしわしわになったら?
オリーブの実がしわしわになる原因としてまず考えられるのは、夏の暑さによる水不足でしょう。
放置しているとますますしぼんでドライフルーツみたいになってしまうでしょう。
オリーブは乾燥には比較的強い木ですが、葉も厚く水不足が外観ではわかりにくいかもしれません。
完全に乾燥してしまうと成長が止まるため、実もハリがなくなるのですね。
まずはたっぷり水を与えてみましょう。
それでも改善されない場合、コガネムシの幼虫の食害が疑われます。
地中で孵化して潜み根を食い荒らすため、根が傷んで機能しなくなるのですね。
最悪の場合、根が食い尽くされて復活が難しくなりますので、早めに気づいて除去することが必要になるでしょう。
このコガネムシの幼虫の害については、実の変化の他に葉が黄色くなって落ちてしまうなどのサインなど、木全体の勢いの低下を見落とさないようにします。
対策としては、酸性の土を好むため、苦土石灰で中和させることで予防できそうですので覚えておくといいでしょう。
オリーブの水やりは栽培においては重要ポイントになります。
もともと乾燥した地域からやってきた木ですので、過度な水やりは根腐れの原因になるでしょう。
普段の手入れにおいては土が乾燥したら水やりをするというスタンスでいいのですが、完全に土が乾燥してしまった状態で放置すると順調な生育に支障をきたすことになります。
こまめな観察を欠かさないようにすることが大切ですね。
まとめ
ぷっくりとしたみずみずしくて可愛らしいオリーブの実、せっかくみのったのにしわしわになってしまうのはショックですよね。
原因は水不足またはコガネムシの幼虫である可能性が高いですので、早めに発見することが必要になります。
コガネムシについては、土壌改善で予防が可能になります。
植栽の場合には植え替えは難しいかもしれませんが、長く育成できるよう手入れを欠かさないようにしたいものです。