オリーブは乾燥に強く枯れにくいという印象がありますが、実は、夏・秋・冬は気をつけなくてはいけない季節になります。

夏・冬は暑さ寒さに対応できるよう、十分に注意して育てている方も多いと思いますが、秋はわたし達も夏の疲れが出やすく気が緩みやすくなるため、オリーブの異変に気づくのが遅れる場合も少なくありません。

オリーブが秋に枯れる原因、その対処について、説明したいと思います。

オリーブが秋に枯れる原因は?

オリーブが秋に枯れる原因は大きく分けて2つ。

1つは、摘果後の処理です。

オリーブの果実は自然に落下する特徴をもっておりますが、この落下が終わるのが7月中旬から8月中旬になります。

その後で落下しなかった果実を収穫しますが、その際、果実1個に対して葉は10枚がベスト。

葉を摘み取り過ぎないように注意しましょう。

果実がなくなったオリーブは、急に寒さを感じるようになり、人間でいえば、風邪を引いた状態になることも少なくありません。

たっぷりめの水、寒さに耐えるだけの追肥を行い、オリーブをサポートしてあげましょう。

2つめは、害虫です。

オリーブは、オリーブアナアキゾウムシ・コガネムシに注意しなければなりません。

まず、オリーブアナアキゾウムシですが、オリーブという名称が付いているほどの代表的な害虫になります。

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木の根もとに木くずのようなものがあり、樹皮にかさぶたのようなものを発見した時は、この害虫を疑いましょう。

この害虫は幹の内側を食い荒らし、オリーブを枯らしてしまいます。

次に、コガネムシですが、コガネムシは根を食い荒らします。

オリーブの根もとの土がもぐらでも住んでいるような、こんもりとした土になっている場合は成虫が卵を産み付けている可能性があります。

幼虫は一年中、成虫は5~8月にかけて発生します。

夏に食い荒らされたオリーブは秋になると元気がなくなり、枯れてしまうこともしばしば。

これらの害虫を対処する方法は剪定する、もしくは殺虫剤を散布すること。

これしかありません。

ちなみに、コガネムシの成虫は木を揺らすと落ちてきますので、まず、木を揺らし落ちてきた成虫を捕えましょう。

液体を出しますので、捕獲する時は汚れても良い服装で行うか、使い捨て手袋、身体を覆うゴミ袋等を用意しておきましょう。

まとめ

植物も、わたし達人間と同じです。

水・栄養がなければ生きていけません。

手遅れにならないよう、早め早めのチェックを欠かさず、成長させてあげましょう。