観葉植物と言ってもかなりの数がありますが、人気な種類に必ず“オリーブ”がありますね。
戸建てのお庭や、マンションのベランダなど住んでいる場所を選ばずに育てられるのも人気の理由かと思います。
そしていざ“オリーブ”を育てるとなれば、やはり実を収穫したくなるかと思います。
しかしながら、収穫を楽しみにしていたのにうちの“オリーブ”は実がほとんど付く事がない・・・と、嘆いている方も少々いらっしゃる模様です。
造園では、当たり前かもしれませんが、たわわに実が生っているのに何故我が家の“オリーブ”は実を付けてくれないのでしょう・・・。
そんな疑問を解決すべき方法を調べてみることにしました。
オリーブが受粉をする方法とは?
まずは、自然界においてどのように“オリーブ”が実を付けるのかを調べてみましたところによりますと・・・。
実は“オリーブ”は自家受粉をしないと言われているそうです。
実が生る為には、花粉を受粉しないといけない訳ですが、“オリーブ”の場合は自分自身だけでは実を付けることが出来にくく、他家受粉と言って他の種類の“オリーブ”の花粉をもらうことによって、沢山の実を付ける事が出来るのだそうです。
確かに“オリーブ”は千種類もあると言われていますので、まったく可能性がない訳ではありませんが、他家受粉に比べれば収穫量は大いに異なります。
自然界での受粉の仕方は、大体は花粉が風に乗って飛んでくる風媒介のパターンと、虫などを媒介とするパターンがあります。
花に蜜がないので、虫媒介はオリーブの他にも花が近くに咲いている等の環境が必要となりそうです。
オリーブの受粉を人工的に行うには?
自然界の方法を調べましたが、普通に考えれば「庭は森林ぐらいの広さです」なんて事はまずありえないでしょうから、人の手を加えないとなかなか難しいかと思います。
オリーブ”は他家受粉と考えれば、簡単な方法は育てている“オリーブ”の横に別の種類の“オリーブ”を置いてあげるという事ですね。
ですが庭に植えている1本が限界で、他に何本も植えられないとの場合もあると思います。
その様な場合、実は鉢植えの“オリーブ”でも全然大丈夫なのです。
ただし気を付けたいのは、「開花が同じ時期であること」です。
品種によって花の咲く時期が少しづつズレていますので、そこを合わせる必要があります。
もし、受粉させるために新たにお嫁さん、ないしお婿さんの“オリーブ”をお迎えするならば、花屋さんなどで予めリサーチしておくという方法もありますよ。
もう一つ気を付けたいのが、受粉時期に雨に充てないようにする事です。
言われてみれば、雨によってせっかく付いた花粉が流されてしまったら、全く意味がなくなってしまうという事態になりますね。
オリーブの受粉には筆がおススメ?
上記の方法の様に、横に別の種類のオリーブがあるだけでも結実する確率は跳ね上がりますが、せっかく手を加えるのですからもっと着実な方法をとってみましょう。
それは、筆を使う事です。
筆を使いましたという方達の写真を見ると、大体が絵具で使う太めの筆を使ってですね。
開花して4~5日ほどで花粉が飛ぶそうですので、その辺りで花粉を採取します。
筆にそのまま付けた花粉を、受粉させたいオリーブに塗り塗りくっつけてあげる訳です。
直に筆に回収するのではなく、何か簡易な容器に集めた上で筆を使って塗ると言う方法もあるそうで、そちらの方が更に安心かもしれませんね。
筆を使うのは、虫媒介を人間の手というか筆で代わりに行っている感じですね。
直接花粉をくっつける様なモノですから、風媒介より更に確率は上がるはずですよね。
筆を使う場合、オリーブのお嫁さんを迎えなくても、お知り合いに違う種類の“オリーブ”を育てている方が居れば更にラッキーかもしれませんね。
まとめ
育てるだけならあまり神経質にならなくても大丈夫という楽なオリーブなのですが、いざ実を収穫したいと思うと、ちょっと手間がかかってしまう様ですね。
とにかく受粉すればいいと、花の咲いている枝を少し束ねて、受粉させたいオリーブにばっさばっさとはたく様にしているお宅もあるようで、色々なアイディアの出し所です。
とにかく受粉が成功すれば、花が散った後に徐々に実がぷくぷくと大きくなってきますので、楽しみが尽きませんね。