庭先やベランダで育てられるオリーブは、果実を収穫するための実用的な果樹として、また、観葉植物としても高い人気を誇ります。

果実を収穫するためには花を咲かせなければなりませんが、花が咲かないと嘆く方も少なくありません。

なぜ、花が咲かないのか。

また、受粉させるにはいつが最適なのか、詳しく調べてみたいと思います。

オリーブの受粉時期は?最適時期はいつ?

オリーブは自家不結実性になり、オリーブのみで受粉することができません。

極まれにオリーブのみで受粉することがあるそうですが、一般的には受粉しないので、2種類以上の品種を一緒に育てる必要があります。

その品種の選び方ですが、オリーブの開花時期と近いものでなければ、用をなし得ません。

ですので、オリーブの開花時期である5月から6月の初夏に咲く品種を選ぶことをおすすめします。

ちなみに、オリーブは風媒花です。

風によって花粉が運ばれ、受粉する仕組みです。

受粉と言えば、虫によって受粉する虫媒花もありますが、蜜がないため、ミツバチは呼び込めません。

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確実に受粉させたい時は、蜜を呼び込む虫媒花の品種を選びましょう。

蜜を求めてやってくる昆虫が増えることで、受粉する確率が上がります。

また、花を咲かせやすくするため、土にも気を配りましょう。

オリーブは酸性土壌を嫌いますので、リン酸が含まれた有機質肥料がおすすめです。

肥料を与える時期は植え付け前の3月、開花時期の5~6月、体力を消費しやすい8月、寒い冬が来る前の10~11月初旬になります。

では、相性の良い品種についてですが、オリーブの品種は1000~1200種と言われ、オリーブの生産地の一つである小豆島では約60品種のオリーブが栽培されております。

主要オリーブは、ミッションはじめ、マンザニロ、ネバディロ・ブランコ、ルッカ。

中でも、マンザニロは世界各国でもっとも栽培されている主要品種になり、小豆島では果実加工用の主要品種となっております。

受粉を成功させ、果実を収穫したい方はこのマンザニロと生育の早いルッカを組み合わせてみてはいかがでしょうか。

まとめ

オリーブが日本に渡来したのは、明治41年。

農商務省指定試験が開始された時に、アメリカから導入されました。

それが、スペイン系品種のミッションです。

果実加工用・油用の再主要品種とのことです。