2つ以上の植物同士を繋いで、一つの植物として育てる「接ぎ木」をご存知でしょうか。
オリーブの接ぎ木とは、オリーブの実を早く収穫するための方法の一つです。
オリーブの木が古くなり、実が付くにくくなった木の枝に切り込みを入れて、新しい枝を差し込み、テープで固定することで、また実をつけるようになったり、丈夫になったりします。
この土台になる木のことを台木と言います。
そして、くっつける枝、つまり育てる植物の方を穂木と言います。
このオリーブの接ぎ木を行うには、いつ頃の季節がいいのでしょうか。
そこで今回は、オリーブの接ぎ木に適した時期についてご紹介します。
オリーブの接ぎ木に適した時期とは?!
オリーブの接ぎ木に適した時期は、4月から6月がおすすめです。
接ぎ木は、台木の傷ついた部分を直そうとすることによって、2つの植物がくっつくようになっているので、木が活発に水分を吸い上げている時期だと、接ぎ木をしやすいです。
オリーブの接ぎ木のやり方は、まず台木の枝を斜めに切ります。
そして縦に長く切り込みを入れます。
穂木の先端は斜めに切り、枝の表面の皮を薄く削って面を作ります。
そして、台木に穂木を差し込みます。
台木と穂木の面と面が合うようにぴったりと差し込みます。
そして、テープでしっかりと固定して、二つの枝が癒合すれば成功です。
オリーブの接ぎ木は、イタリアやアメリカでは盛んに行われています。
そのときの台木によく使われるのが、アーベキーナという種類のオリーブです。
アーべキーナは発芽率が高いので、オリーブの揷し木や接ぎ木をする際にはおすすめです。
接ぎ木は、うまくいかないとどちらの植物も枯れてしまったり、穂木が台木に吸収されてしまったりすることもあります。
しかし、コツをつかむことができれば成功しやすくなるので、何回か接ぎ木を行うのがよいかもしれません。
まとめ
さて、今回はオリーブの接ぎ木に適した時期についてご紹介しました。
オリーブの接ぎ木をするには、まず台木を育てるところから始まります。
時間や手間がかかってしまいますが、病害虫耐性の強いオリーブができたり、実の数が増えたり、若い台木を使用すれば差し込んだ枝の方も若返ったりします。
他にも、台木が成長しているので、成長のスピードが早いなどのメリットもあります。
接ぎ木は、少し敷居が高いように感じてしまうかもしれませんが、慣れてくるとあまり失敗することはなく、弱ったオリーブを補修することもできるので、ぜひチャレンジしてみてください。